2015年4月18日土曜日

午後2で使えるモジュール⇒H25・午後1_問4。

◆はじめに・・・
さて、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問3:システム開発プロジェクトの企業合併に伴う計画変更について

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
⇒スマートフォン向けアプリケーションソフト開発プロジェクト
→モバイルアプリ開発プロジェクト

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
7.(SNS)サービス業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
10.その他(一般のスマホユーザ全般)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特にサーバ構成などの記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
6.法人向けだけなどでなくインターネットを用いた広範囲のユーザ全体

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒開発メンバの数が不明であり、本問の場合は工数を知る事が大して重要ではなく、むしろ基本設計工程で委任契約を結んでいた初の契約企業が次工程の詳細設計から請負契約して大丈夫かが重要となるため、まぁ、ここは任意ですかねぇ。
といっても、やはり、ここはともかく、2以外の任意でしょうね!!

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年4月1日~2015年6月初め
(今回前述のとおり記載なしなので任意ですが未来でない無理のない妥当な期間かなと思います)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門(実際は情報システム部)

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画が本文ではここが記載ですが、PMなので、1~5すべて担当ですね。

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者(まぁこれは何も考えず、常に固定でしょうね)

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。)ですが、一応、U社の基本設計時のメンバとなり、詳細設計は請負なので、U社側のPMかと。

・貴方の担当期間
?年?月~?年?月
⇒ってこれは前回も前々回も同様任意ですね(苦笑)
まったくもって本問題に関しては、日程、時間、納期などの情報が記載されていないため、あくまでも本問題の中に限っては重要じゃあないんでしょうなぁ(苦笑)。

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
モバイルアプリ開発プロジェクト

②体制:
P社側 ?名(モバイル開発課のQ課長・他はステークホルダの企画部ですが人数は不明)

U社側 ?名(U社・?名

③期間:
⇒・・・書いてませんので任意。

④規模:
本問では規模的な記載は特にない。これはあくまでも推測ですが、雰囲気的に割と古参のSNS企業で、結構有名でトップの位置で君臨していたけれども、アプリが陳腐化されてくるまでは特に新たな開発もせずに現状のままでなんとかやれてきたが、さすがに競合他社のおかげで規模縮小、もしくは会社の危機的状況になってきたため、ここは心機一転一攫千金(笑)を狙って一山当てて一気に業界のトップに返り咲こうと社長含めた幹部連中が画策しているのかなぁなどと勝手に思ってしまいました(笑)

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
・本問のポイントは、大きく2点のキーワードが重要ではないかと思われます。
つまり、一点目は、
ステークホルダが企画部という点です。
⇒彼らは最も会社組織のトップから信頼され、しかもユーザとの位置関係が近いため、開発者の都合、開発者が効率よくやれるなどといった考えなどは全く耳を貸さない、そのお蔭で、品質不良と納期遅延を起こしたという黒歴史も有る(笑)という相手であるので、開発者にとって敵に回せば相当厄介であるが、味方にすればこれほど強力なキーマンはいないので、当然味方にすべき相手であるのです。PMとしてステークホルダを味方にするために行った事がポイントという訳です。

さて、二点目としまして、
リスキーな請負契約に対する対策を行った点です。
あ、もちろん、請負契約がすべてリスキーという訳ではないので誤解なきよう(苦笑)
つまり、リスキーなのは、契約すべき相手が信頼できるか否かという点です。
仮に、一見頼りにできそうと思われたのに実は全く信頼できなかったとしたらどういう恐ろしい事になるかという事が、リスク(脅威)となるわけですが、今回で言うリスクはまさに初めて契約するため、詳細設計で請負契約になった場合は、まったく都度の状況確認などは不可能となるわけなのです。え?これって、
初めて子供を厳格な全寮制の小学校に入れたのは良いが、親は学校内や寮内には入れない状態というのに、ちょっと似てるなぁと思ったのは僕だけ?(苦笑)

あ、もちろんここでいう子供はPJ(プロジェクト)、親はPMで、そして小学校は請負先という訳です。
PM:『あのぅ、うちのPJ、元気でやってますでしょうか?』
請負先:『はい!大丈夫ですから、卒業までは何も心配しないで面会もなしにしてください。』
などと言われて、卒業してきた我が子がグレてしまってたら・・・・というわけですね(笑)。

さ、さて、妄想的なたとえ話はともかく!請負先が主導で動き始める、つまり基本設計を完了させて詳細設計に入ってしまわないうちに、色々と確認し、そして危ないと思った部分にはそれ相応の制約条件、場合によっては誓約書(なども必要?)をかわしておくくらい用意周到な準備を行わないと何かあってからでは取り返しがつかないのではと思うわけです。

そして何よりも今まで契約すらしていなかったパートナー企業と、基本設計工程は委任で、移行の詳細設計からの契約は請負契約という内容で進めて本当に大丈夫か?大丈夫でなかったら何がリスキーなのか?じゃあそのリスキーな部分を対策しておく場合はどんな事に気を付ければよいのか?という点。

これら上記の2つの観点についてのPMとしてどうすべきかを背景として以下の観点でとらえておくと良いのかなと思いました。

目的
①プロジェクトの目的という訳ですが、これは冒頭で開発部長から申し渡されました。
まず期限内までに確実に、新しいモバイルアプリを市場に提供する事。
⇒本文においては納期的な数値は特に記載がないのですが、企画部の黒歴史を繰り返さないために企画部と開発規模・開発期間の制約条件に関して意識を一致させるようにする事は期限重視のためのPMとしての目的達成のための活動ではないかと思われます。
ただ、要望としては、仕様確定後の変更だってあるわけで、それはできないと言ってしまうと、目的の顧客満足度が達成されないため、ここはなんとしてでも開発完了後になるべく対応しておく必要があると考えた点がPMの行った点であり、出題者の意図でもあったという訳です。

②社内の関係者の知恵を集めて、魅力あるUI(ユーザインタフェース)のモバイルアプリを開発し、顧客満足度を向上させること。
⇒PMとして顧客満足度を向上させるためには顧客の要望に最も近いステークホルダである企画部の満足度を満たす事なのですが、直接の記述はないのですが、基本設計時点でU社の成果物を見せた(もしかしたらそれなりにユーザレビューしたかも)事で高評価を受けているという点で、PMの活動が推定されます。

③今後想定される新規端末の発売、OSの更新といった変化、及びユーザからの改善要望に対して速やかに対応できるように、十分な保守性を確保する事。
⇒この点は、U社に対して詳細設計時の請負契約条件の提案内容の中の品質管理内で歌われています。さすがです(笑)

要件
大きな要件は、対お客様の具体的な要件は特に記載がないので、要件=プロジェクトの目標と考えると良いかもと思いました。

⑥特徴:
顧客の事を思うあまり、品質不良や納期遅延を起こしたステークホルダである企画部への調整を怠らないようにする事と、初めての請負契約を行う際のリスク対応を詳細設計が始まる前で準備しておくべき必要があるという2点がプロジェクトの特徴かなと思いました。


◆契約面:
今回は開発上の契約については対U社とで、基本設計と総合テストが委任契約で、詳細設計から結合テストまでを請負契約にて交わす。

◆リスク面
本問に対して、リスクを抽出しながら対策を施しているため、実際のリスク対策を施すための詳細設計開始がまだのため、何も起こっていないのではと思いました。
そのため、以下の観点で変更します。

◆リスク対策
・ステークホルダ対策
①リスク:基本設計計画スケジュールが企画部のおかげで守れずに黒歴史(笑)
対策⇒企画部と開発規模・開発期間の制約条件に関しての事前の意識合わせ

②リスク:仕様確定後の変更要望を受け付けなかったために、顧客満足度が得られない
対策⇒顧客満足度を向上させるための企画部の重要な要求を開発完了後でも対応を行うようにする

・初めての委任および請負契約先(U社)対策
①リスク:基本設計に対して企画部がU社のデザインや技術力に満足しないため手戻り。
対策⇒企画部にU社がデザインした基本設計のレビューを事前に行っておく。

②リスク:詳細設計に対して請負契約で任せたためにプロジェクトの品質および納期遅延が発生。
目的:U社のプロジェクトマネジメントの実力を確認するため。
・対策1⇒U社がどのように進捗管理・品質管理を行うのかを把握する
・対策2⇒請負契約締結条件をベースにした今回の案件へのU社からの提案を求める

・U社から提示された提案内容についての対策
①リスク:進捗管理に関する提案内容について、詳細設計と製造について作成した成果物の量が報告されているだけなので品質を確保するために必要な活動の進捗状況が評価できない。
対策:⇒定期的にレビュー済の成果物の量を報告してもらうように依頼。

②リスク:品質分析評価報告書に関する提案内容について、工程の中間及び完了時に、評価対象工程について機能別・担当者別の定量的な分析を行うだけでは、評価対象工程での数値の差異だけで品質の良否を判断する事になりかねない。
対策:⇒評価対象工程だけでなく前の工程も含めた欠陥混入の原因分析を行うように依頼。

③リスク:保守の観点でコードレビューだけしかしないと、問題検知のタイミングが遅れてしまう
対策:⇒詳細設計に対する保守性のレビューを追加するように依頼。

その他、PMの依頼事項。
①ソースコードについては性的ツールを活用して指摘された潜在的な問題に対応する。
②算出されるコードメトリクスを評価して数値が適当な範囲に収まるように対応する。

◆今後の保守期間・回収機関を通じて、安定した品質を常に保てるプロセスとしたい。
PMとして、リポジトリに変更を加えた場合・・・以下のプロセスを検討するようにU社に依頼。
①単体テストの自動再実行
②静的解析ツールの自動実行


■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
あくまでも個人的な見解ですが、前回に引き続き今回もリスクという用語の持つ意味とリスク回避するためにはどう対処すれば良いのか、またその理由は?という点を意識して欲しいようです(笑)
が、そのためにステークホルダを特定し、早急にリスクにならないように対策を講じる事、初めて契約者に対する能力確認を行い、契約の有効性について確認をする事がリスク回避対策となると思われ、出題者のそのような意図が感じられます。

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
リスクマネージメント(前回同様です)
⇒前回同様のキーワードではありますが、リスクを生む要因のパターンが、ひとつは顧客中心でプロジェクト全体にとってはいささかリスクとなるステークホルダに対する意識合わせや、事前の調整事項を優先にすべき状況かと思われます。

ステークホルダ
⇒ポイントは、顧客の要望、つまり満足度優先であったために過去に納期遅延や品質不良を発生させた経緯があるなど、開発メンバにとってはかなり手強いとおもいがちな存在であり、敵に回すとプロジェクト自体の目的までもが達成できなくなってしまうという点を常に意識すべきかもしれません。

②PMとして実施すべき点

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャとして行った事は何かといえば、、、
出題趣旨にも書かれていますが、前回同様以下の通りです。
1.リスクマネージメント
⇒上記、⑥特徴の各リスク対策にて記述のためここでは割愛。

2.リスク対応計画の策定
⇒こちらも⑥特徴の要件を参照ください。

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・ステークホルダが曲者(笑)の場合、プロジェクトの達成度の難易度が上がります。
なにが曲者かは、色々と状況によってありますが、今回の場合は、ただ顧客の要件
最優先にするだけの存在ではなく、経営陣の信頼が厚く、そして社内での発言力が
強いという所はかなり曲者ですね(笑)。
で、結果的にステークホルダに対しては、たとえば納期に対する事前のケアと顧客
満足度に対する仕様決定後のケアを施す事にして挽回をする。

次のフレーズは初めて契約するという未知の能力に他する脅威(リスク)までもが
重なって、プロジェクトの達成を脅かそうとするケースなのかなと。
で、初めての契約先に対しては、プロジェクトマネジメント能力を詳細設計で請負
契約しても大丈夫かを見極めるために前工程である基本設計段階で、それらの
能力を先に見極めようとする点、事前に請負契約における条件に対する提案力
とその方針が正しく任せても良いものなのかどうかを確認する事で、伏線を張る
事で、挽回をする。

そのような感じではないかと思われますね。
そういえば、ステークホルダは身に染みて、超重要ですね。
え?私は結構苦手かも・・・・って言う人、はい!それでしたらそのPJは8割方失敗
の方向に傾いてるかもしれません。
もちろん、僕も苦手だったので、最悪、避けたり、ないがしろにしたりしたため、その
人は反撃という事で、最終のレビューなどで手戻り連発だったりして、泣きました(苦笑)

僕が体験した妖怪、じゃなかった、人のタイプで大きく分けるとしたら、、、

Type1:IT知識が一応あるため、技術的な内容に対していちいち口を出してうるさい。
最終的にはセキュリティ系の盲点をついて手戻りにする妖怪、じゃなく、ステークホルダ
対策例⇒このタイプは他では技術得意人という位置づけでプライド高し。そのためプライドを傷つけられると反撃に出るので、常に優位に立たせながらもまず始めにこちらの理解者と
いう存在に持って行くように頑張るしかなかった(苦笑)。

Type2:一見、お任せにして我感知せずという風なので、しばらく順調そうに見えるが、
実はイメージが湧いていない、つまりよくわかっていないので、後になるほど理解が
進んで後半になるほどようやく意と違うと騒ぎ出し手戻りさせようとする妖怪、じゃなく
ステークホルダ。
対策例⇒この手もプライドが高く、最初はわからないのでお任せにしているため、
本当にこの段階で理解してるかを早急に感知すべきであるが、聞くわけにもいかず、
聞いても忙しいとか言ってしかとされるのがおち。
そのためプロトタイプを準備して早い段階から自分のPCで密かに使用して理解して
頂くようにしたり、定期的な説明会や質疑応答・課題改善など掲示板など設けて、
直接FaceToFaceでなくても良いようにケアが必要である(あった(笑))

Type3:プロジェクト全体はどうでもよく、自分のテリトリ内で不都合や不便を感じた際に
いきなり反撃に出るかなり厄介者。しかも新しいものに敏感で今まで慣れたものが変更
する事に大変敵意むき出しで襲い掛かってくる(笑)ため、上位管理者レベルの権力を
使うのが、この手の人はもっとも有効か(だった)と思います。
試験問題にあった、社長から言ってもらうというのはもはや社命でもあり、最終奥義と
いっても過言ではないでしょうね(苦笑)

という事で、ついに本年度の勉強記録は以上となります。
個人的に試験よりもこういう勉強を工夫して楽しむのが好きだなと思いました。
試験を受かる事だけがこの勉強ではないと思いたいです。
でないと落ちたらもうやらないとか悲しすぎるなと思うのです。
途中でリタイアして受けないとか、勿体ないんですけどねぇ~

PMやITSM,もしかしたら他の高度情報処理の問題は、結構実践でも役に立てるスキル
じゃあないのかなって思うのあったりしますので、個人的にはとっても役立ってます。

皆さんもちょっと他と違うけど自分にとっては楽しくて頭に入る?という勉強法を
考えてみられたらいかがでしょうか?
もしいい方法あれば教えて欲しいですけど(苦笑)
次年度もまた何かいいねたありましたら記録再開すると思います(たぶん)

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・リスクマネージメント
・ステークホルダ
・委任契約
・請負契約
・進捗管理
・品質管理
・情報セキュリティ
・リバースエンジニアリング
・レビュー
・定性と定量
・欠陥混入分析


では乞うご期待(って、もし期待して頂いてる人がいたら!ですが(笑))

2015年4月9日木曜日

午後2で使えるモジュール⇒H25・午後1_問3。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問3:システム開発プロジェクトの企業合併に伴う計画変更について

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
⇒アパレル業務システムを更改する開発プロジェクト→A社プロジェクト→新プロジェクト

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
15.アパレル業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
1.経営・企画(経営管理部)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特にサーバ構成などの記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
2.同一企業グループの全事業所(全社プロジェクトであり合併対象のM社も含む)

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒開発メンバの数が不明であるが、結果的に合併前の2か月でB部長1人で作成した要件定義をそのまま流用してからの計10か月の各工程でしかもM社に関する工程も併せると以下のように考えられるかなと。
①要件定義:2人月
②A社設計:X人として、3X人月
③A社製造:Y人として、3Y人月
④A社結合・総合テスト:Z人として、3Z人月
⑤A社とM社の合同・移行方式設計:α人として、3ヶ月くらいを想定し、3α人月
⑥A社移行ツール開発:W人として2W人月
⑦A社とM社の運用テスト:β人として、3β人月
⑧M社の移行ツール開発:γ人として、2γ人月
とまぁ、だいたいこんな感じで、計①~⑧の合計人月となりますかねぇ。

まぁそれはともかく、2以外の任意で!!

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年4月1日~2015年6月初め
(年度は記載なしなので任意ですが未来でない直近がいいかなと思います)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門(実際は情報システム部)

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画が本文ではここが記載ですが、PMなので、1~5すべて担当ですね。

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者(まぁこれは固定でしょうね)

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。)ですが、一応、M社のN課長にM社の業務部門をお任せするとした場合、B部長の管理対象は、後は自社(A社)内の何名か不明の業務部門となるかと

・貴方の担当期間
?年4月~?年6月
⇒まぁ、全社規模での重要プロジェクトのPMなので、全体を面倒を見る事になると思われるので、現年4月1日~翌年6月初めまでで計画されているが、もしかしたら、担当期間は翌年の2月頃の様子を見る間しばらくは立ち合い期間として考慮すべきかもしれませんね(ってこれは前回も前々回も同様任意ですが(苦笑))

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
業務プロセス一新のためのA社の基幹(ERPパッケージ)システムの更改プロジェクト

②体制:
A社側 ?名(情報システム部のB部長、業務部門?名、他・詳細人数は不明)

M社側 ?名(管理課・N課長と業務部門?名

③期間:
現年4月1日~当初4月初めであったがM社合併で翌年6月初めに稼働時期を延期。

④規模:
本問冒頭でA社は東京中心の東日本を商圏とした中堅企業とあり、合併企業であるM社は大阪中心の関西地方に顧客基盤を持っていて、合併後は全国規模企業と記載

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
・本問のポイントは、業務プロセスを一新したシステムとなった事で、社内の業務部門からの抵抗などがあり、デモ環境などで社内評価を高め、ようやく要件定義も終了した時に、M社との合併話が持ち上がり、PMである情報システム部のB部長は、今までの要件定義が無駄にならない事を確認したうえで、次工程からはM社のN課長を味方につけるためにN課長への要件定義の理解を重視し、その後移行方式設計などはA社とM社共同で行う、M社に対して抵抗感を示さないように両者の社長からの要請依頼も行う事で、リスク対策を講じた点かなぁと。

A社システム → A社・新システムへ変更

目的
業務プロセスを一新して業務効率を飛躍的に改善する事

要件
●当初(M社合併前)
V社のERPパッケージ導入 
リスク:現行の業務プロセス変更に対する業務部門の抵抗による要件定義の遅れ
  対策:V社のデモ環境を使用して検討を繰り返す

●現在(M社合併時)
⇒リスク1:M社から既に完了した要件定義の内容変更要求があり、手戻りが発生する。
  実情:M社の業務プロセスをA社の新システムの業務プロセスに統一するため、特に対策を講じる必要もなくM社にとっては開発スコープに影響がないため要件定義は従来の内容で大きな変更の必要は不要となった。

⇒リスク2:M社の業務プロセスの理解が無知なため移行方式設計が短期間で終わらない
  対策1:移行方式設計はA社とM社合同で実施。
  対策2:前回同様、V社のデモ環境使用を先行でN課長、続いて業務部門で実施

⇒リスク3:6月と12月に行われるM社の基幹システムの定期改修で、データ仕様が変わってしまう場合、定期改修後の移行方式設計の着手時期に影響が出る
  対策1:6月の定期改修が済めば、9月の移行方式設計までにデータの仕様の凍結を行う
  対策2:12月の定期改修は中止

⇒リスク4:M社の業務部門が業務プロセスを迅速に理解できないため、当初予定の1か月の基幹では運用テストが完了できない
  対策1:M社合併という事で、3か月に延長し運用テストで発生する問題に対応する時間の余裕を確保した。

⑥特徴:
今回の大きなポイントは、最初にA社システムとして要件定義まで終わらせたプロジェクトがM社の合併によりプロジェクトを見直さなければいけない事になったのだが、幸いにもM社基幹システムを捨てて完全にA社基幹システムに乗り換える事になった事で、要件定義の内容に対する変更が不要となり、以降の工程での納期遵守のため、M社合併の影響によるリスク対応を実施した点であると思われます。

今回のプロジェクトマネージャは、リスク管理、対応という事でM社が合併するという事によるプロジェクトに対してどの辺が影響となるかを把握し、その観点をリスクとして受け止めなければいけなく、実際に合併側のM社内の人間の窓口をN課長として、M社でのステークホルダでもあるM社の業務部門への取り纏めは、N課長にお任せするという風にして、自信の負荷も、リスクとなる事を肝に銘じて、リスク対応という事で除去すべきであると思われます。

◆契約面:
今回は開発上の契約については特に無関係で対象外となります。

◆事実関係:
M社合併により影響が出ると想定された点を考慮して、納期延長としたプロジェクト実行計画を再度策定した。

◆リスク面
上記、⑤背景・目標の要件に記載の通りです。
<補足>
・今回はステークホルダであるM社のA社の新業務プロセスの理解度合がポイントかなぁと。

一応色々と対策は練られているのですが、やはりまだまだ不安な点があるなぁと。
つまり、A社と共同で実施して理解してもらおうとしたが、A社要員ももしかしたら同時期に行われるV社ERP導入の製造時期と重なってしまって、十分にケアできなかった場合、やはり理解度が不完全なままでM者側の品質の落ちる移行方式設計が出来てしまうかもしれません。そのため、特に問題文中には書かれてませんでしたが、やはりここはA社の業務部門にも一役買って頂き、最終的にできた移行方式設計の品質チェックにも可能な限り参画願いたいところだなと思いました。
そういう意味でも移行方式設計要員は、情シスの開発メンバ+A社業務部門かなぁと。

■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
あくまでも個人的な見解ですが、前回に引き続き今回もリスクという用語の持つ意味とリスク回避するためにはどう対処すれば良いのか、またその理由は?という点を意識して欲しいようです(笑)
またその手段には当たり前ですが、事前調査や一歩、いやもっと先を読む将棋のように読む予知スキルを必要とし、つまりは先にどんなリスク(脅威・危険)な事になるかをどれだけ正確に予想、推測、予言(笑)できるか、どれだけ漏れなくリスク抽出を行ったのか、そしてそれらリスクに対してどれだけの回避・予防・改善策を講じているかを意識する事がポイントかなぁ・・と、前と同じ内容になってしまいました(苦笑)

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
リスクマネージメント(前回同様です)
⇒M社のN課長を味方につけるための対策と、その奥に潜む、M社業務部門に対する業務プロセスの理解の度合いを迅速に終わらせる事は、上記でも触れたように少しまだリスクを感じた内容ではあったのですが、今回のように要件定義に影響がなかったですが、恐らく結構現実の現場では要件定義にも影響が出て、手戻り状態になっているのでは?と感じました(苦笑)。

実は本題からそれるのですが、、、僕もそのような経験があります。といっても合併で要件定義が手戻りになったのではなく、完全に要件定義に誤りがあったという世にも恐ろしい事態です(苦笑)。
その話に触れる前にこの、世にも恐ろしいPJを仮にEプロと呼びましょう。
で、このEプロは、2次受けの契約で、1次受け企業で要件定義が完成し、これを受けて詳細設計を現地常駐して3人月で終わらせて後は社内に持ち帰って更に3人月で終わらせる・・・という、話を聞いたときは、結構楽なプロジェクトだなと思っていたのです。

で、我々は出来上がった要件書を正と信じるしかできないので、その内容でせっせせっせと結構順調に製造工程まで進んで、いくつかのフェーズに分かれていたので、まずフェーズ1の顧客レビューで、悪夢が始まりました。
というのも、データベースの設計(正規化の考え方)が要件段階で1か所謝ってたという事実が発覚したのです。
当然、要件定義を信じるしかなかった我々にはそこでレビューは中断となってもなすすべがなく、結果的に要件定義まで手戻りとなったEプロは今思うと泣きそうです(苦笑)

だって、顧客(といっても私たちからすれば1次受けが直接受けていた顧客なのですが)がいつの間にか直接私たちの所にエビデンスが信頼できないので単体テストのケース数を増やして精度を上げて持ってくるような要求をする事になってしまい、明日の朝にそのエビデンスの検証会議するので、よろしく!的な無理難題を何度か言われ、当然何回か徹夜して、最初数十ケースほどが、約200ケースに膨れ上がったエビデンスづくりで身も心もボロボロになったという、あのTheナイトメア・Eプロ(笑)を思い出しましたからです(苦笑)
でも、御陰で、この業界、与えられたものでも鵜呑みして信用してはいけないという、とっても良い教訓を得ました(苦笑)

っと、本題に戻ります(苦笑)

②PMとして実施すべき点

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャとして行った事は何かといえば、、、
出題趣旨にも書かれていますが、前回同様以下の通りです。
1.リスクマネージメント
⇒M社合併によって、既に完成した要件定義の影響の有無、およびM社に対する業務プロセスの理解を迅速にさせるための対策を行った。

2.コミュニケーション
⇒これも前回同様リスクマネージメントには定性、定量などの解析手法がありますが、リスクを抽出するためにはまずやはり有識者などの情報収集が一番確実であるわけですが、本問では合併先のM社側代表という事で、N課長の意見のヒアリングを行い、リスクはどれくらいの影響を及ぼすかを検討した。

3.エスカレーション
⇒M社のN課長に業務部門の説得や説明を頼むだけではやはり荷が重すぎると考え、B部長は、A社とM社の両社長にも、今回導入する期間システムに対しての抵抗感を持たずに前向きな意見として評価するように強く要請して頂くようにした点であります。
やはり、社長が言えば、従わないわけにもいかないので、この点は素晴らしい行動ですねぇ。

4.リスク対応計画の策定
⇒こちらも⑤背景・目標の要件を参照ください。

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・合併というイベントで要件定義まで進んでいた工程が再見直しで、幸いにも要件定義への影響がなかったが、それ以降の工程で色々と工夫が必要となったという点かな?と思われます。
しかもスケジュールの見直しが入った各工程には、リスクが潜んでいるわけで、PMはそれを見抜いて、対策を講じながら線引きする必要があるわけです。
今回の場合は、M社が絡む工程は、M社がA社の業務プロセスなど全く知らないため、M社データをA社側にデータ移行する事の品質が問われます。
品質を高めるために有識者、つまり、ここではA社の移行方式設計要員と共同でやりましょうという点ですが、先にも書きましたが有識者であり、さらに最初は抵抗を示していたのに評価するほどに考え方が180度も変わった理由・観点を体験とともに知り尽くしているA社の業務部門に、理想は移行方式設計の品質チェック、もしくはA社合同の大目で期間を設けた運用テストで参画してもらいながら、精度を高めていければ良いのかなぁと思いました。

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪
う~ん、前回とさほど変わらんですかねぇ(苦笑)

・リスクマネージメント
・コミュニケーション
・エスカレーション
・ステークホルダ
・企業合併
・データ(もしくは仕様)凍結
・業務プロセス
・データ移行
・キックオフミーティング
・デモ環境


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
あ、本ブログは、過去問ストーリーが終わってからの記述となります。

では乞うご期待(って、もしいたら!ですが(笑))

2015年3月8日日曜日

午後2で使えるモジュール⇒H25・午後1_問2。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

<2015.1.21追加>
そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問1:設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクトについて

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
モニタリングシステム

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
4.運輸・通信業(通信事業)

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
1.経営・企画(経営管理部)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特にサーバ構成などの記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
2.同一企業・同一機関などの複数事業所間(各事業部と経営管理部がメイン)

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒開発メンバの数が不明であるが6か月の期間のため、Y人だと6Y人月と考えられますが、4月から2か月間はS課長が仕様確定のための上流工数が必要なので、6Y+2人月でしょうか?
2以外の任意で。)

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年4月1日~2015年1月初め
(年度は記載なしなので任意ですが未来でない直近がいいかなと思います)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画が本文に記載部分ですが、PMなので、1~5すべて担当ですね。

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。)

・貴方の担当期間
?年4月~?年12月
⇒まぁプロジェクトマネージャなので、最後の年明けの1月まで面倒を見る事になると思われるので、現年4月1日~翌年1月初めまでで計画されているが、もしかしたら、担当期間は翌年の2月頃の様子を見る間しばらくは立ち合い期間として考慮すべきかもしれませんね(ってこれは前回も前々回も同様任意ですが(苦笑))

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
C社の経営状況モニタリングシステムのプロジェクト計画の策定

②体制:
C社 ?名(経営管理部のD部長、システム部、他・詳細人数は不明)

R社 ?名(開発メンバ

③期間:
現年4月1日~翌年1月初めが繁忙期のため稼働させる必要がある。

④規模:
⇒本問冒頭では様々な事業分野へ進出し事業規模が拡大とある。

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
経営管理部が策定した経営状況モニタリングシステム開発の計画書の内容について、PMであるS課長が関係各位にヒアリングをして事実関係の真偽を確認したところ、実際とは大幅に食い違うギャップ部分があり、計画の見直しが必要となった。

経営状況モニタリングシステム開発の計画書の内容のギャップ(GAP)とは?

目的
・各事業部の報告書から、経営管理部が手作業で集計している部分をシステム化する。

要件
・各事業部の既存の業務システムから必要なデータを抽出し経営会議資料に集約する
GAP:ところが実際は・・・
→類似のデータ項目がありデータ項目間の整合性は必ずしも取れていないため、
必要なデータ抽出を絞り込むのが困難。(事実手作業での集計もそのため手間取ってる模様)

・データ集計とレポート作成だけの機能で済む
GAP:ところが実際は・・・
モニタリングシステム開発としてはそれだけの機能かもしれないが、その機能実現させるために、まずは開発前の全社の業務プロセスの整理と既存システム改修、つまりは、各事業部の業務システムのデータ項目間の整合性を取る事が先決であった。

・各事業部との調整は不要。
GAP:ところが実際は・・・
不要どころか各事業部との調整なしでは、完全にプロジェクトは破綻、つまり納期に守れない、品質が悪いなどの状況が予想されると言える。

・開発期間は6か月と短期間。
GAP:ところが実際は・・・
6か月が周知のとおり、データ集計とレポート作成にかかる期間だとわかれば、ここも当然見直しが必要なのは自明です。

経営会議メンバへのヒアリングより
(C社の社長からの所感と要望)
・経営会議資料のとりまとめ時間が遅い
・各事業部の状況を同一の指標で比較評価する必要性を感じている
・整合性のある正確な情報をモニタリングシステムから得られることを期待

⑥特徴:
今回の大きなポイントは、予めC社の経営管理部が策定した計画書の内容は、実際には大きくかけ離れたギャップがありすぎたために再度見直し作成をする事になったという点である。

プロジェクトマネージャは当然、こんなんじゃやれませんよ!的な事は思っても言うべきでない(笑)ので、リスク管理、対応という事でまず現在の計画書を正とした場合のギャップが有る事をリスクとして受け止めなければいけなく、しかも、実際に関係者から事情聴取を行い、刑事じゃないので関係者が嘘を言わないであろう(苦笑)から、彼らの話が真実であるなら、先に片付けておかなければいけないリスク回避として改善策を立て、計画が誤っている事を証明すべきである。

◆契約面:
今回はC社がR社に要件定義などの上流工程は委任レベルで開発工程からの全工程が請負のようにしたかったのだが、実際は要件定義も見直しが入ったためほぼ全工程を担当するような契約になったと思われるが詳細は書かれていなかったので、これはあくまでも推測です。。

◆事実関係:
関係者からの事情聴取により表面化されたギャップ面を考慮して、結果的に納期延長となったプロジェクト実行計画を策定した。事実関係は上記要件部分のGAPに記載。

◆リスク面
そもそもの当初策定された計画書内容に書かれた、要件および納期がリスク
<補足>
・今回はステークホルダであるC社社長の要望の実現がポイントかと。
つまり、要望をかなえようとしたら納期が守られず、納期を守れば要望がかなえられなくなります。
当然後者ではシステムを作る意味、目的がまったくないため、前者の要望の実現のために納期延長はやむを得なくなった。要するに、前半2か月はシステムの目的となる機能開発のためにはリスク回避を行う必要があるという事かと。

■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
あくまでも個人的な見解ですが、今回はリスクという用語の持つ意味とリスク回避するためにはどう対処すれば良いのかという点を意識して欲しいようです(笑)
またその手段には当たり前ですが、事前調査や一歩、いやもっと先を読む将棋のように読む予知スキルを必要とし、つまりは先にどんなリスク(脅威・危険)な事になるかをどれだけ正確に予想、推測、予言(笑)できるか、どれだけ漏れなくリスク抽出を行ったのか、そしてそれらリスクに対してどれだけの回避・予防・改善策を講じているかを意識する事がポイントかなと思いました。

ちなみに、ちょっと本題とそれますが、
僕が思うリスクマネージメントって、誰でも第三者的な立場で何かが起こった時に、何でも言える癖に(言葉荒くて失礼)、当事者として何かが起こる前に事前にそうならないように対策を講じる事を面倒だ、無駄だと感じて、適当な考えでいる人がなんと多い事かと残念に思う。

つまり何かが起こる前に予知、予見をするだけでなく、それらの回避策を講じ、それだけでもなく実践する能力が必要なんだと感じます。

もしかしたら、リスクは起こらず、無駄になる事もあるかもしれませんが、それでも本当にそのリスクが起きて何も回避策がなかったら、それは何もやってなかったと責められるのです。”備えあれば憂いなし”という事です。

リスク回避は抽出以上に気を遣うかもしれませんので、面倒がってやらない、やれないのかもと実感します。
はい、脱線でした(笑)

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
リスクマネージメント
⇒C社のD部長から受け取ったであろうプロジェクト計画書の内容は、あまりにも現実のリスクを無視した内容であったのですが、僕はこの現状は結構現実の現場でも起こっている事だと感じました(苦笑)。

実は本題からそれるのですが、、、
僕が経験した似たような思い出は、あるシステムの改善といってもほとんど作り直しに近いシステムの計画書でした。

当時の僕はまだ疑う事もせず、その計画書に沿って開発を進めようとしましたが、途中の要件定義中盤からかなりGAPがあるなと思った事がありました。
それは当初は旧システム改善だったので、本題のように現システムの機能改善くらいにしか思ってなかったのですが、ステークホルダである業務窓口の要望が、現実のシステム機能を超越した改善というのは名ばかりで、まったく仕様も最新の内容ばかりであったという事実でした。

今ならその段階でまずは上司に報告し、納期調整を今回の本題のS課長のようにC社のD部長にお願いする事になるために見直しを行うべきだったのですが、それを行わず、ステークホルダである業務窓口の要件を追加して納期調整をあまり行わなかったという経験があります。

ただ奇跡的にもそれでもなんとか納期的に収まりそうに勢いだけで乗り切ったと安心したのも束の間、第二のステークホルダが途中から出現してきて、それは現システムと連携をしている他システムの担当窓口だったのですが、これが最悪で、最初の業務窓口と決めた仕様では連携に影響が出るため容認できないという、もはや要件定義終盤段階でひっくり返される羽目になり、結果的に僕のプロジェクトは納期遅れもおこし、今思うとかなり封印したい”苦いおもひで”ですね(苦笑)

で、御陰で得たスキルは、ステークホルダの判断を見誤るな。でした。
僕の場合、第二と思った他システムの業務担当者が実は重要なキーマンだったのです。

彼は最初から参画していたシステム的な内容に疎い業務担当者と違い、システム技術にはかなり詳しく、そのため彼の言動が基幹システムの仕様ですら少なからず影響を受けていたため、むしろ彼と要件定義を行った方が成功していたかもしれないと今しみじみと思うのです。

プロジェクトの特性上、いわゆるキーマンの要望は絶対であり、逆にキーマンの要望が満足されれば、おおざっぱでもプロジェクトとしては成功と言っても過言ではないという事です。
ただ、キーマンに限った事でもないかもしれませんが、プロジェクトに対する要望は、そう簡単に満足のいく結果とはいかないのが悲しい世の常だなと感じます。

キーマンの要望の実現と、それに対する納期遵守がバランスよく保てなくなった時に、リスクが生まれると思われます。

っと、本題に戻ります(苦笑)

②PMとして実施すべき点

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャとして行った事は何かといえば、、、
出題趣旨にも書かれていますが、以下の通りです。
1.リスクマネージメント
初期の計画書のままでは要望を実現させるためには、納期遅れを起こしてしまうため、納期延長および開発要員の増員などの可能性について検討を行った。

2.コミュニケーション
⇒リスクマネージメントには定性、定量などの解析手法がありますが、リスクを抽出するためにはまずやはり有識者などの情報収集が一番確実であるわけですが、彼らの意見の信憑性の見極めも重要であるため、本題ではC社のD部長に納期遵守の可能性についてせっつかれながらも冷静に、まずは以下の人達にヒアリングを行い、リスクはどれくらいの影響を及ぼすかを検討した。
①R社のT課長にC社の業務システムの状況をヒアリング
→T課長は自社でもあり、今回浮上してきたリスクとなる重要な情報源でした。

②経営会議メンバ(といってもほとんどC社の社長が中心ですが(笑))へのヒアリング
→ここで得られた情報(要望)は計画から見直すべきだとS課長が確信できました。

③C社のシステム部(担当者)へのヒアリング
→①でT課長からW社のミドルウェアベースの移行計画があるため、開発関係者の人員増員が測れないことを聞いて、その事実確認を行い、増員できそうだという事実を知りました。

結果的に、①でリスク抽出をし、②③でその事実確認を行いました。
また、肝心の計画の見直しとは、スケジュール延長と人員の増員でしたが、
②でスケジュール延長、③で人員の増員が見込まれたと考えられます。

3.リスク対応計画の策定
⇒今回テーマ自体がリスク対応計画の策定=計画の見直しにつながっているように思えました。
具体的な策定内容としては、以下と考えられます。

リスク1:スケジュールが短期
 計画→C社の社長の要望実現のために解決しなければいけない課題について2か月延期した

リスク2:開発要員が少ない
 計画→要員を調達できない原因がW社のミドルウェア導入のため自社からの要員が駆り出されてしまっているという点に目をつけ、幸いにもミドルウェア導入計画は、現状かなりリスキーという事で、採用は断念してもらい、こちらの開発に駆り出されている要員から補充するように調整した。

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・今回のように当初策定したプロジェクト計画の見直しまでになるケースは、色々と難しいと思う。
一度会社内で決定した内容を変えるためにはそれ相応の材料が必要であるからです。
そのため、本題では基本とも言える、計画書についての現状・事実確認を行っったと思います。
つまり、ヒアリングにを行い、その聞いた内容の事実確認、で、そのまた事実確認・・・という風に、
この業界、聞いた。とか、思う。などというのでなく自分の目でしっかりと確かめるために、まず人を疑う(などというと性格悪くなりそうですが実際はそれくらいが良いと思うのです(苦笑))事から始めるべきだと思うのです。

間違っても、あの人がやったから、間違いない!などといって手抜きして事実確認をしないという事のないようにしないと、そこにリスクが潜んでるかもしれないなと思うのです。

まぁ実際は、ステークホルダのいう事は、社長であればもうこれは絶対であり、それを遵守するために費用対効果を見出さない限り、見直すなんて難しく、もしW社のミドルウェアが計画通り順調であるのが、現実かもしれないので開発要員不足で品質が問われる状況になりうるかもしれないなと思います。
S課長はラッキーとしか思えないです(笑)

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・リスクマネージメント
・コミュニケーション
・ステークホルダ


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
あ、本ブログは、過去問ストーリーが終わってからの記述となります。

では乞うご期待(って誰が?(笑))

2015年2月4日水曜日

午後2で使えるモジュール⇒H25・午後1_問1。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

<2015.1.21追加>
そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問1:設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクトについて

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクト

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
1.建設業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
10.その他(設計ドキュメントの保管、作成状況の管理)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特にサーバ構成などの記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
1.他企業・他機関との間

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒開発メンバの数が不明であるが9か月の期間のため、Y人では9Y人月(2以外の任意で。)

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年4月1日~2015年1月初め(年度は記載なしなので任意)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。)

・貴方の担当期間
?年?月~?年?月
⇒まぁプロジェクトマネージャなので、最後の年明けの1月まで面倒を見る事になると思われるので、現年4月1日~翌年1月初めまでで計画されているが、もしかしたら、担当期間は翌年の2月頃の様子を見る間しばらくは立ち合い期間として考慮すべきかもしれませんね(ってこれは前回同様任意ですが(苦笑))

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
K社の設計ドキュメント管理システム(新EDMS)の開発プロジェクト計画の策定

②体制:
K社 ?名(L氏、事業部門責任者、現場部門統括責任者、他・詳細は不明)

設計協力会社 ?名(システムの保守担当者

③期間:
現年4月1日~翌年1月初め

④規模:
⇒本問では社外と本社での利用以外は文中に特に記載なし(任意)

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
現行EDMSシステムが社外アクセス不可のため問題となり、新EDMSシステム開発となった

◆新EDMSシステムの目標(要望)

基本案より
・新EDMSへの社外からの登録および参照などが可能となる。

・外部からの参照における取扱についての配慮

・電子化してサーバ保管する際の管理状況の把握

・定期的な管理レポートを顧客が要求する形で報告

・サーバ管理について監査を実施

・新EDMSの開発では、既存の仕様を利用する事によって開発工数は短縮となる。

・サーバ類はデータセンタに集中設置し、現場事務所にはクライアント環境のみ。

・製造・テストはハードウェアの設置・設定後に本番サーバ環境で行い、結合テストは現場事務所環境整備の後に実施。

レビュー会議より
・今年4月1日からプロジェクト開始し、翌年の1月初めから新しい海外顧客向け大型製造装置の設計が開始できるように、期間は最長9か月以内とする

・データセンタと各現場事務所の間を専用線でそれぞれ1対1に接続する構成は、グローバルに接続拠点がある安全なネットワークなどの利用を検討する。

⑥特徴:
今回の大きなポイントは、予めプロジェクト計画の策定をたたき台的に提示したが、基本案のレビューにおいて、作業がクリティカルパス上であり、納期オーバーとなるため、スケジュール的に短縮せざるを得ない状態となり、そのためのクラウドサービス提供企業の選定を行う事になったという点である。

◆契約面:
今回はクラウドサービス提供企業との契約のための企業選定がポイントと思われる。

◆事実関係:
事業部門及び現場事務所統括部門の責任者含めて基本案をレビューした結果、事業部門側からは納期短縮を、現場事務所統括部門側からは、システム専任者の要求を指摘されたが、これよりクラウドサービス提供企業選定を3社の中から納期や新システムへの課題を検討の結果、Y社に決定した。

◆リスク面
・新EDMSは既存仕様の使用より単能機を目指すとあるにも拘らず、Z社のクラウドサービスを利用した場合、Z社はアプリを提供するため、外部設計の段階で既存ではなくZ社のアプリケーションソフトウェアの機能を確認したうえで設計を進める事になるため、想定外の工数がかかる事も考えられるため、リスクという点。

■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
あくまでも個人的な見解ですが、今回はスケジュール調整のためのクリティカルパスという用語を意識して欲しいようです(笑)また、計画段階でスケジュールが遵守できないため、クラウドサービス企業選定のために、IaaS、PaaS、そしてSaaSの3種類のサービス選定において、今回目標に合致した企業選定を考える点かなと思いました。

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
工数短縮
⇒そもそも初回見積もった工数(期間)は、事業部門の責任者によって、ものの見事に間に合わないことを指摘されリスケするように言われますが、レビューの時に指摘されて再見積もりをするくらいなら、翌年1月初めまでに開発を終わらせなければいけないという事を知ってから計画策定した方が無駄な作業を行わなくてもよかったのにと思いがちですが、こういう後から、結局〇〇〇しなくてもよかった!という作業を僕もやったことがありますので、敢えてこのL氏に若干の同情をしてしまうのです(苦笑)。

実は本題からそれるのですが、、、
僕の場合は、出張(しかも東京から福岡県へ)までしてデータベースを再構築しに行っても、全く不具合が解消しなかった作業が、業務側のモジュール実装ミスという事が発覚し、入れ替えたら半日で解消したという、なんとも無駄で徒労に終わった出来事があったのを思い出したからです。しかもその日は風気味で体調最悪だったから余計でした(苦笑)

っと、本題に戻ります(苦笑)

②PMとして実施すべき点

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャとして行った事は何かといえば、、、
出題趣旨にも書かれていますが、以下の通りです。
1.ステークホルダマネージメント
⇒ステークホルダとは、見事にレビューで納期遅れを指摘した事業部門の責任者と、現場事務所統括部門責任者の2名であると考えられますが、彼らのレビューにおける要望を叶えるためにクラウドサービスを利用する事で要望実現させようとし、実現すれば2名に満足してもらえるという配慮が必要だなと思いました。

2.プロジェクト計画(スケジュール作成)
⇒ここでのスケジュールのメインは作業工程図となりますが、曽於場合、クリティカルパスを意識する事は重要な点だと思います。

3.リスク対応計画の策定
⇒PMたるもの、常にリスクとなる観点を見出し、その対応策を練るべしという事だと思いました。
ここでのリスクは、納期が工程図的にY社よりもZ社の方が1か月早い目に守れそうだとなっても、新EDMSシステムの目標や決め事について遵守できているかを常に心に留め乍ら、そこに潜んでいるリスクを想定できるようにする必要があるなと思った。

クラウド
⇒種類として3つのIaaS,PaaS,SaaSの種類があるが、これら3種類の特徴的な意味を座学として持っているのではなく、そんなのを知らなくても文中で書かれた内容で十分回答できるため、問題文中に自分のクラウドに対しての知識を見せない方が、むしろ正解に近づくのではと思われた。

ちなみに今回の必要なクラウド業者のポイントは。
IaaSである、X社ですが、ハードウェア調達は不要となったが、クリティカルパス上での期間は、必要な9か月を1か月上回った10か月であったために選定侯補外。

PaaSであるY社は、インフラ環境面とその環境整備に必要なソフトウェア面の作業工数が減り、結果的にクリティカルパスが9か月となったので選定候補入りとなった。

SaaSであるZ社は、さらにアプリのテスト面はZ社側での提供アプリのため、テストはしなくても大丈夫であろうという点で、クリティカルパスが9か月よりも1か月短い8か月となった。
しかしながらZ社のアプリ機能がはたして現行のEDMSの使用と同じかどうかを念入りに調査する必要が出てきたため、その辺りの未知な部分がリスクを生み出してしまったと思われます。

結果、消去法で残ったのがY社となったわけですが、クリティカルパスが期間9か月というのはぎりぎりの工数ともいえるわけで、これより少しでも遅れたらの納期遅延を起こすという意味では、リスクかもしれないので、決してY社が手放しで安心できるという訳でもないのではと思うのです。
(などと問題にはその辺りには触れていないようですが(苦笑))

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・今回のようにステークホルダから当初策定したプロジェクト計画の見直しの必要に迫られる

・クラウドサービス提供企業の中から選定する際のIaaS,PaaS,SaaSの特徴がポイントとなり、リスクでもある。

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・作業工程図
・クリティカルパス
・クラウドサービス(IaaS,PaaS,SaaS)
・リスク管理


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
あ、本ブログは、過去問ストーリーが終わってからの記述となります。

では乞うご期待(って誰が?(笑))

2015年1月21日水曜日

午後2で使えるモジュール⇒H26・午後1_問3。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

<2015.1.21追加>
そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問3:生産管理システムの再構築について

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
生産管理システムの再構築

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
2.製造業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
4.生産

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特に記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
2.同一企業・同一機関などの複数事業所間

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年2月~2015年1月(年度は記載なしなので任意)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。文面からだと、B氏以外にはチームリーダしか記載がないため1人かも?)

・貴方の担当期間
?年?月~?年?月
⇒計画だけだと2月~3月の1か月ですが、まぁプロジェクトマネージャなので、最後の年明けの1月まで面倒を見る事になると思われるので、現年2月~翌年1月までで計画されているが、文中で、データ移行後の1か月間は現行システムと平行運用すると記載がありますので、もしかしたら、担当期間は翌年の2月までか、もしくはその後の現行システムを廃止し新システム1本に完全切替後しばらくは立ち合い期間として1か月くらい考慮していれば、翌年3月頃位は担当すべきかもしれませんね(ってこれは任意ですが(苦笑))

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
H社の生産管理システムの再構築プロジェクトのスケジュール策定

②体制:
A社 2名(B氏、チームリーダ)
H社 2名?(契約窓口、現行システムの保守担当者

③期間:
現年2月~翌年2月(移行後の並行稼働期間1か月分含む)

④規模:
⇒本問での文中に特に記載なし(任意)

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
現システムの運用保守担当者が退職に伴い新システムとして再構築となった点

◆新システムの目標(要望)
・現システムの業務機能は変えないでアーキテクチャを刷新して欲しい。
・新システムは、現行に加えて実績言照会システムを拡張機能として追加して欲しい。

⑥特徴:
今回の大きなポイントは、契約上での齟齬によるプロジェクト全体に影響するリスクが生まれたのではと思われます。

◆契約面:
・全工程が請負契約
→前提条件現:システムの業務機能は変えずに仕様が明確であるという事

◆事実関係:
仕様が明確なのは初期の状態であり、それ以降の改修履歴は仕様に未反映。→
⇒これより全工程請負契約ではなく外部設計開発工程は委任契約となる。

◆リスク面
→また仕様が現行システムと同等かどうかの作成ドキュメント品質が大きく懸念される点→
⇒これより外部設計工程完了後に、再見積もりを実施→
⇒新システムに移行する工程でも、新システムとしての外部設計ドキュメントの漏れが決して無いとは言えない意味で、リスク対応として移行工程も委任契約としている。


■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
個人的な見解という事ですが、どうも今回は頻繁に出てくるリスクという用語を意識して欲しいようです(笑)特に計画段階でスコープが遵守できない事によるリスク対応策を考えている点かなと思いました。

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
仕様が明確でない
⇒そもそもこの事実確認が曖昧であったにもかかわらずどうして契約だけされてしまうのか?
まぁこれは問題とは全く関係しないですが、いつも考えてしまうのです。営業が契約を取ってきたと言って中身を空けると結構(いや、かなりといってもいいくらい)依頼元である顧客側と依頼先である開発者側との考え方の齟齬があるのは本当に、なんででしょうかねぇ(苦笑)

っと、話が逸れてしまいましたので本題に戻ります(苦笑)
今回は多分に漏れず、既に全工程が請負という契約のリスクがなんであるかという点でした。
そもそもなぜ請負契約の利点は何なのでしょうか?またその逆の短所は?
今回は請負の短所をリスクとして浮き出させているように思えます。

僕の考えている請負契約とは、そもそも、依頼元から言えば、”おまかせ”という事かなと思うのですが、仕様が明確でないのに現行通りのものが再構築で作れるわけがない。はい!これにつきるわけです(苦笑)
もちろん仕様精度が完璧(というか内容に関して顧客の了承が得られている)であるものが作成できればそれ以降の内部設計工程から移行前の結合テストまでは、”おまかせ”でいいわけです。

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャが凄いと思ったのはすでに契約してしまってる段階で、現システムの保守担当に話を聞いて、結果的に現行存在している仕様が現行システムの内容にはならないんだという衝撃の事実が発覚し、それがもとで、営業?が取り付けたと思われる契約内容自体を正してしまった事、それよりもプロジェクト全体の計画の練り直しまで遡ってしまうという事はなかなか信頼が無ければできないなと思いました。
しかしながら、”急がば回れ”というのはこういう事かもしれません。

それで、以前、僕もこれによく似た事やったら、顧客側の仕様、要望、それに対する見積の粗さなどが、まさに今回のように衝撃的な事実として部署レベルの大問題として浮き彫りになって、結果的に、依頼元である顧客への不信感までに及び、契約自体の一端見直し保留となった事を思い出してしまいました(苦笑)。

にしても企業側のなんとも浅はかな軽い考えで契約してしまっている会社の体質をこのプロジェクトマネージャはすでに見破っていて、というか、どうせ営業が利益重視で軽い考えでとってきた契約なんだから裏を折らなければ危なくてしょうがないなぁと言わんばかりの所業ですが、プロジェクトマネージャはそういうくらい人を疑って丁度いいのかもしれないなとしみじみ実感しました(苦笑)

っと、話がまた逸れてしまいましたので本題に戻ります(苦笑)

つまり、仕様が明確なんだから、そのとおり再構築してもらうだけ、しかもそれに新規で追加するのだから、追加含めて請負(おまかせ)でいいでしょ。的な考えがリスクと考えて裏を取ったおかげで、予想が当たってしまい、コスト面含めたスコープ面のリスク分析ができて目出度し、めでたし。というのがこの問題のあらすじかなと思われました(笑)。

スコープ重視
⇒なんだかんだ言っても、スコープ(納期)が守れなければそれはビジネスでないわけで、多分に漏れず、仕様の齟齬を隠していたのではないかもしれないが恐らくスコープどころか、最低な新システムになりそうな状態であったにも関わらず、H社としては、まぁそれはそれとしておいといて(っておくなよ(苦笑))頑固に納期は譲れまへんなぁ(ってなんで関西弁?)という点がポイントかなと思います(苦笑)。

で、この主人公であるプロジェクトマネージャが行った事です。

1点目。
とにかくH社が現システム機能内容を反映できなかった、初期から現在までの追加(差分)改修履歴を仕様書に現行の初期段階しかない仕様書に追加で新たな外部設計書として作成するのだから、外部設計工程が終わってから、再度見積させて貰わない事には信用ならん!もしそれができないなら契約辞めさせてもらうわ(ってなんで関西弁?)という強気の条件ですね(笑)

2点目。
あと、当然、現行の機能をキープするという最初の要望は破綻しました。重要なのは新たに作成した外部設計書の内容が正であり、その内容が承認され、その内容に沿って請負”おまかせ”で次の内部設計工程に安心して新システムに専念できる事が最重要であるという事は、問題としてもなっているくらいなので、この点は題意なのかなぁと思いました。

・人員調達
今回のシステムはただの現行の焼き直しという訳ではない点がポイントです。
拡張機能というものがそれですが、案の定、この開発を現行メンバで回すのは不可能というシナリオです。という事は、他人で不足とぴう事になり、人手が足らないなら補充、つまり調達という流れですね。
題意と思われる点は、人員調達する際の注意すべき観点を抑えているかという点のようです。
つまり、委託先選定ポイントが以下のポイントであるべしという3つの教えがあるようです。

題して!
委託先選定ポイント3箇条>です。(笑)
1、複数候補を出して調達コストが適正にでき、委託先の客観的な評価ができるようにすべし。
1、委託先選定の履歴を明確に文書で残すため提案依頼書(RFP)を作成すべし。
1、委託先選定基準は、選定会社と同等の品質管理基準を有し、研修条件を満たすべし。

移行・運用
⇒今回、移行についても請負(おまかせ)では困る、この工程は自社は支援という事で委任契約を結ぶこととしましたが、支援の趣旨は顧客要望でもある(できるだけ)業務に影響なく切り替えるための方法を考えるという点でした。

プロジェクトマネージャである主人公が考えたのは、いきなり現システム1本に移行して稼動する事のリスクな点を避けたがっています。それは当然、仕様が明確でなくオリジナルな新システムとして、いわばNeo外部設計書の内容が、たとえ顧客了解の上であったとしても、結果的に、後付けで始めから携わっていないそこまで事情通でない人が作成した仕様にはもしかしたら漏れが全くないとは言い切れない。そのため、移行は、システムとして一巡する、月次処理が終わるまでの1か月は現システムも稼働させて並行で運用してもらった方が、安心できると考えたわけです。

ただそれにしてももし仕様に漏れ・不足があり、それが業務影響を生じてしまった場合、あぁそれ、顧客側で了解してたんでね。などと悠長な事を言えないかもしれない。もしかしたら、あぁ、あの時はそうは言いましたが、この影響はそうも言ってられない・・・などとアンビリーバブルな事を平気で掌裏返してクレームされるかもしれないのです(苦笑)

じゃあどうすればよいのか・・・という事で、プロジェクトマネージャが考えた事は、以下でした。
・平行運用で実装の漏れや処理結果に不一致が生じた場合は、現システムに切戻す体制を作る
・実装の漏れという、漏れにも以下の2通りがあり、その内容での対応方法を後でトラぶらないように瑕疵条件を提示して合意を取っておくべきと考えたのは当然と言えば当然で重要すね。
ようするに、
瑕疵条件事項です。

漏れとなっていた内容が・・・
1、Neo外部設計書に記載通りでなかった場合は瑕疵担保責任の期間内なら無償対応、期間外なら追加有償対応(もしくは応相談かも)

2、Neo外部設計書に記載内容になかった場合は瑕疵担保責任の期間内なら無償対応、期間外なら追加有償対応で別途見積もり

②PMとして実施すべき点

・スコープ遵守
⇒顧客がどんなに無理難題でも(笑)、冷静にスコープが守れるか、守れないなら、その原因は依頼元なのか先に問題があるのか判断しその事に対するリスク分析をする必要があると思われます。
そのため行うべき事は以下かと。
・契約の見直し
・スコープの見直し
・人員調達
・本番移行の配慮
・稼働後の瑕疵担保条件の合意

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・現行システムの担当者が退職する事で、現行システムを再構築する

。請負契約と委任契約

・仕様が明確でないために起こるスコープ、品質などのリスク

・スコープ遵守対策としての人員調達

・委託選定

・環境移行時に考慮すべき点

・瑕疵担保条件の提示

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・契約管理
・ギャップとリスク
・再見積り
・外部設計(依頼元が関わる開発の初期工程)
・人員調達
・委託選定
・品質管理基準
・提案依頼書(RFP)
・データ移行
・平行運用
・瑕疵担保


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
あ、本ブログは、過去問ストーリーが終わってからの記述となります。

では乞うご期待(って誰が?(笑))

2015年1月10日土曜日

午後2で使えるモジュール⇒H26・午後1_問2。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。
とはいえ、午後2ってどんなもの?っていう人がもしいたら・・・っていう野暮な話はココではしません(苦笑)
生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、
大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、さ~せん(苦笑)
でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問2:プロジェクトの進捗管理について

■質問書より

・プロジェクト名称
基幹システムの追加開発プロジェクト

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
7.サービス業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒本問では特に記載なし(7以外の任意)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
⇒本問では特に記載なし(基幹システムとだけしか明記されていないので任意)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特に記載なし(イ以外任意)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(   )
⇒特に記載なし(5以外任意)

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない
⇒特に記載なし(8以外任意)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意)

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
2.システム設計

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
プロジェクトの全体責任者*
*問題文ではただのアドバイザであるが個々の箇所はそれではNGのため

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒6人(開発メンバはあ~おの5人だったので、F課長加えて)

・貴方の担当期間
?年?月~?年?月
⇒特に記載なしですが、外部設計だけなら、進捗管理表より、
4/1~4/12の期間のようであるが、あまりに短いのでやはりここは任意(苦笑)


■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
顧客E社の基幹システムの追加開発プロジェクトの進捗管理

②体制:
P社 1名(Q課長)
E社 6名(F課長 G主任、あ、い、う、え、お氏)

③期間:
⇒特に記載なし(任意)

④規模:
⇒特に記載なし(任意)

⑤背景・目標:
・E社のシステム担当部門のマネジメント能力を把握し、最終的にはP社標準のプロジェクトマネジメントの体形に合わせる
・E社の各課長のマネジメントについて、問題点を具体的に指摘し、気づきを与える
・気づきによって明確に規定されたプロセスに基づく開発を行う事の必要性を納得してもらう


⑥特徴:
子会社化のために方針統一
・アクティビティの進捗率の計算方法
・子アクティビティを持たないアクティビティ
・クリティカルパス上のアクティビティの7割を担当 ⇒スケジュールリスク
・レビューのアクティビティの7割を担当 ⇒品質リスク
・大きな手戻りによるクラッシングのための要員調達

■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
個人的な見解という事ですが、どうも今回は頻繁に出てくるアクティビティという用語を意識して欲しいようです(笑)

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
子会社化
⇒子会社になると予定されている会社先の方針体系を、親会社に合わせるために奮闘
ポイントは子会社の社員達は自分の会社方針に自信を持ってしまい、
そのため親会社の方針にいきなり合わそうとするのは困難という点。

プロジェクトマネジメント体系
⇒親会社のプロジェクトマネジメント体系に合わせるために子会社革の現状ヒアリングを実施し、
親会社が優っていたら当然その過ちに気づかせるが、親会社よりも子会社が優っていたら、
素直に取り入れ、子会社方針を取り込み、子会社的には現状維持とする事で、子会社側からの
反感や批判を買わないように配慮するという流れ。
特に本問の文中では今手がけているプロジェクトの進捗管理方法に焦点を当てている。
当然、その進捗管理方法には、”穴”があり、そこを突き、子会社側の課長に信頼をされる。


②PMとして実施すべき点

・進捗管理
⇒現状の進捗管理表を見ながら、実情をヒアリングする事で、そこに潜んでいるリスクを分析し、
適切なリスク対策を実施する必要があります。

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・子会社化となる事で、親会社方針に合わしてもらうようにするために現状ヒアリング

・進捗管理の仕方が誤っているのを正すパターン(今回は計画工数でなく誤って所要日数を使用)

・負荷が多く作業遅延を起こした担当作業の負荷分散の考慮

・Q&A表に散在している詳細仕様を設計書に反映する作業を怠り、次工程で発覚し手戻り発生。

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・子会社化
・進捗管理
・アクティビティ
・クリティカルパス
・クラッシング
・コミュニケーションパス


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
では乞うご期待(って誰が?(笑))