2015年2月4日水曜日

午後2で使えるモジュール⇒H25・午後1_問1。

◆はじめに・・・
さて、今回から、午後1試験のストーリーから、午後2試験で使えるようなモジュールの抜粋をやってみようかと。

<2015.1.21追加>
そう考えた理由は・・・例えば、あるストーリーに感情移入し、それなりに自分の頭の中で印象的な感情が芽生えた時、
その人は、そのストーリーを覚えていて、感動などしたらそのストーリーがいかに感動したかを、他の相手に伝えられるような、つまりそれだけそのストーリーが覚えてしまっているという事です。
つまり何が言いたいかというと、一般的な世間に出回ってる有名どころと言われる高度情報処理対策本に書かれていること、過去問を何度もやる。という対策方法の目的は、その問題に書かれている事を覚えるくらい問題をこなし、そして、覚えてしまう事は、その問題に出てくる登場人物ではなく、主人公であるプロジェクトマネージャは、様々な出来事に対してどんなことを考え、そしてどういう事を行ったかをあくまでもプロジェクトマネージャのお仕事としての見地で読み取る、いわゆる、それが出題者の題意というもの、題意を知れば、自ずとそれが解答という事なのかと思うのです。
資格も持っていない複数受験の経験者が各ブログなので説得力薄いかもしれませんが(苦笑)、問題を解ければよいのか?と自問自答してしまうのです。

どうせなら過去問を何回も繰り返し解く、のではなく、過去問を登場人物も意識させながらストーリ仕立てにして、さすがにその内容で感動巨編まで書くことはなかなか、というか恐らくよほどの筆致力が無い限り無理だとは思いますが、それでも、半ばむりやり?に、無茶苦茶な顧客の要求や、仲間の裏切り(笑)など、自分に降りかかる困難を振り払った主人公が、今回のプロジェクトマネージャに任命されて、新たな課題に取り組んでいく・・・っといったように勝手に思い込みながら、デフォルメ気味に、高々情報処理の過去問を壮大な感動巨編ストーリーであるかのように、読んでいくための読み物としたら、恐らく、その題意すら凌駕する過去問の読破を目指すのではないかと誇大妄想したからです(苦笑)

なので、これを少しでも興味を持って暇つぶし的に読んでみようと思った方にはぜひとも、その気持ちで、何度も繰り返し読んでみて頂けると、もしかしたら新たな視野が開けるかも?と淡い期待を抱いております。

そして次に巷に書かれている高度情報処理対策本には、
午後2試験の例題は過去問を参考にすべし
午後2で問われる事例の題材をモジュール化して準備しておくべし
である。

という事は、、この流れで過去問ストーリーを読んで感動(笑)までいかなくても、
なんとなく主人公が何をしたのかが印象に残り、その域まで達したならば、
その内容を基に午後2での出題観点となるモジュール抜粋ができるのではと考えたからです(笑)。

<ここまで>

生意気言うようですが、午後2の試験の経験者であればあるほど楽しめるかもしれないので、

大変申し訳ありませんが、午後2の必勝法を求めているのでしたら、ちょっとご期待には添えないかもです(ふっ)。
まぁそういう必勝法などはもっとすっごいのがあると思いますので、そちらで頑張った方が身のためです。さ~せん(苦笑)

でもです!午後1の過去問を午後2の問題風にしたらどうなるかを考えながらモジュール化できないか?と
いう試みが面白いと思った方が気に入ってくれるとうれしいかもです(笑)。

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◆モジュール抜粋に際して
通常午後2のはじめてください!的な声とともに受験番号や氏名の後に必ず行わなければいけないのに、これも試験時間内に含まれるというもの、午後2の問題の最初の要と僕が勝手に思ってる、テンプレート、アンケート用紙である”質問書*”の記述がまずありますが、午後1の試験問題にこれを当てはめるのもやっときます。
また、”特に記載なし”は、ご存知かとは思いますが、決して分からないと回答してはいけなく、一応、その選択肢もありますが、これは罠ですのでご注意を(笑)
という事で、適切な値の任意を選択するが、本問には特に重要でない項目という事になります。

*(質問書って何なの?という方は、一応、こちらも参照ください)
また上記リンクに書かれてる質問書=テンプレートについては、ITSMであって、PMではないのですが、
問われている事はまぁ大して変わりませんでしたので、ご参考まで。)

問1:設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクトについて

■質問書より

・プロジェクト名称・30字以内
設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクト

・システムが対象とする企業・機関
1.建設業 2.製造業 3.電気・ガス・熱供給・水道業 4.運輸・通信業 5.卸売・小売業・飲食店 6.金融・保険・不動産業 7.サービス業 8.情報サービス業 9.調査業・広告業 10.医療・福祉業 11.農業・林業・漁業・鉱業 12.教育(学校・研究機関) 13.官公庁・公益団体 14.特定業種なし 15.その他(   )
1.建設業

・企業・機関などの規模
1.100人以上 2.101-300人 3.301-1000人 4.1001-5000人 5.5001人以上 6.特定なし 7.分からない
⇒特に記載なし(7以外の任意で。)

・対象業務の領域
1.経営・企画 2.会計・経理 3.営業・販売 4.生産 5.物流 6.人事 7.管理一般 8.研究・開発 9.技術・制御 10.その他(  )
10.その他(設計ドキュメントの保管、作成状況の管理)

・システムの形態と規模
1.クライアントサーバシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 2.Webシステム(ア。サーバ?台、クライアント?台) イ.分からない 3.メインフレームまたはオフコン(?台)及び端末 4.組み込みシステム(  ) 5.その他(   )
⇒本問では特にサーバ構成などの記載なし(イ以外の任意で。)

・ネットワークの範囲
1.他企業・他機関との間 2.同一企業・同一機関などの複数事業所間 3.単一事業所内 4.単一部署内 5.なし 6.その他(  )
1.他企業・他機関との間

・システムの利用者数
1.1-10人 2.11-30人 3.31-100人 4.101-300人 5.301-1000人 6.1001-3000人 7.3001人以上 8.分からない

⇒特に記載なし(8以外の任意で。)

・総工数
1.約?人月 2.分からない
⇒開発メンバの数が不明であるが9か月の期間のため、Y人では9Y人月(2以外の任意で。)

・費用総額
1.約?百万円(ハードウェア費用を ア.含む イ。含まない 2.分からない
⇒特に記載なし(2以外の任意で。)

・期間
1.?年?月~?年?月 2.分からない
⇒2014年4月1日~2015年1月初め(年度は記載なしなので任意)

・貴方が所属する企業・機関など
1.ソフトウェア業・情報処理・提供サービス業など 2.コンピュータ製造・販売業など 3.一般企業などのシステム部門 4.一般企業などのその他の部門 5.その他(  )
3.一般企業などのシステム部門

・あなたの担当したフェーズ
1.システム企画・計画 2.システム設計 3.プログラム開発 4.システムテスト 5.移行・運用 6.その他(  )
1.システム企画・計画

・あなたの役割
1.プロジェクトの全体責任者 2.プロジェクト管理スタッフ 3.チームリーダ 4.チームサブリーダ 5.その他(   )
1.プロジェクトの全体責任者

・貴方の管理対象人数
約?人~?人
⇒特に記載なし(任意。)

・貴方の担当期間
?年?月~?年?月
⇒まぁプロジェクトマネージャなので、最後の年明けの1月まで面倒を見る事になると思われるので、現年4月1日~翌年1月初めまでで計画されているが、もしかしたら、担当期間は翌年の2月頃の様子を見る間しばらくは立ち合い期間として考慮すべきかもしれませんね(ってこれは前回同様任意ですが(苦笑))

■設問ア用の携わったシステム開発プロジェクトの特徴』モジュール

①題材:
K社の設計ドキュメント管理システム(新EDMS)の開発プロジェクト計画の策定

②体制:
K社 ?名(L氏、事業部門責任者、現場部門統括責任者、他・詳細は不明)

設計協力会社 ?名(システムの保守担当者

③期間:
現年4月1日~翌年1月初め

④規模:
⇒本問では社外と本社での利用以外は文中に特に記載なし(任意)

⑤背景・目標:
(事実関係のみ記述)
◆背景
現行EDMSシステムが社外アクセス不可のため問題となり、新EDMSシステム開発となった

◆新EDMSシステムの目標(要望)

基本案より
・新EDMSへの社外からの登録および参照などが可能となる。

・外部からの参照における取扱についての配慮

・電子化してサーバ保管する際の管理状況の把握

・定期的な管理レポートを顧客が要求する形で報告

・サーバ管理について監査を実施

・新EDMSの開発では、既存の仕様を利用する事によって開発工数は短縮となる。

・サーバ類はデータセンタに集中設置し、現場事務所にはクライアント環境のみ。

・製造・テストはハードウェアの設置・設定後に本番サーバ環境で行い、結合テストは現場事務所環境整備の後に実施。

レビュー会議より
・今年4月1日からプロジェクト開始し、翌年の1月初めから新しい海外顧客向け大型製造装置の設計が開始できるように、期間は最長9か月以内とする

・データセンタと各現場事務所の間を専用線でそれぞれ1対1に接続する構成は、グローバルに接続拠点がある安全なネットワークなどの利用を検討する。

⑥特徴:
今回の大きなポイントは、予めプロジェクト計画の策定をたたき台的に提示したが、基本案のレビューにおいて、作業がクリティカルパス上であり、納期オーバーとなるため、スケジュール的に短縮せざるを得ない状態となり、そのためのクラウドサービス提供企業の選定を行う事になったという点である。

◆契約面:
今回はクラウドサービス提供企業との契約のための企業選定がポイントと思われる。

◆事実関係:
事業部門及び現場事務所統括部門の責任者含めて基本案をレビューした結果、事業部門側からは納期短縮を、現場事務所統括部門側からは、システム専任者の要求を指摘されたが、これよりクラウドサービス提供企業選定を3社の中から納期や新システムへの課題を検討の結果、Y社に決定した。

◆リスク面
・新EDMSは既存仕様の使用より単能機を目指すとあるにも拘らず、Z社のクラウドサービスを利用した場合、Z社はアプリを提供するため、外部設計の段階で既存ではなくZ社のアプリケーションソフトウェアの機能を確認したうえで設計を進める事になるため、想定外の工数がかかる事も考えられるため、リスクという点。

■設問における題意ポイント
午後1の題意を、IPAの採点講評や、解答例の出題趣旨を見て考えてみます。
あくまでも個人的な見解ですが、今回はスケジュール調整のためのクリティカルパスという用語を意識して欲しいようです(笑)また、計画段階でスケジュールが遵守できないため、クラウドサービス企業選定のために、IaaS、PaaS、そしてSaaSの3種類のサービス選定において、今回目標に合致した企業選定を考える点かなと思いました。

■設問の携わったシステム開発プロジェクトの問題解決』モジュール

本問で必要な事は、PMとしてどうあるべきか?を論じることになると思われます。
したがって、以下のようなシナリオが考えられます。
①キーワード
工数短縮
⇒そもそも初回見積もった工数(期間)は、事業部門の責任者によって、ものの見事に間に合わないことを指摘されリスケするように言われますが、レビューの時に指摘されて再見積もりをするくらいなら、翌年1月初めまでに開発を終わらせなければいけないという事を知ってから計画策定した方が無駄な作業を行わなくてもよかったのにと思いがちですが、こういう後から、結局〇〇〇しなくてもよかった!という作業を僕もやったことがありますので、敢えてこのL氏に若干の同情をしてしまうのです(苦笑)。

実は本題からそれるのですが、、、
僕の場合は、出張(しかも東京から福岡県へ)までしてデータベースを再構築しに行っても、全く不具合が解消しなかった作業が、業務側のモジュール実装ミスという事が発覚し、入れ替えたら半日で解消したという、なんとも無駄で徒労に終わった出来事があったのを思い出したからです。しかもその日は風気味で体調最悪だったから余計でした(苦笑)

っと、本題に戻ります(苦笑)

②PMとして実施すべき点

ここで本問に出てくるプロジェクトマネージャとして行った事は何かといえば、、、
出題趣旨にも書かれていますが、以下の通りです。
1.ステークホルダマネージメント
⇒ステークホルダとは、見事にレビューで納期遅れを指摘した事業部門の責任者と、現場事務所統括部門責任者の2名であると考えられますが、彼らのレビューにおける要望を叶えるためにクラウドサービスを利用する事で要望実現させようとし、実現すれば2名に満足してもらえるという配慮が必要だなと思いました。

2.プロジェクト計画(スケジュール作成)
⇒ここでのスケジュールのメインは作業工程図となりますが、曽於場合、クリティカルパスを意識する事は重要な点だと思います。

3.リスク対応計画の策定
⇒PMたるもの、常にリスクとなる観点を見出し、その対応策を練るべしという事だと思いました。
ここでのリスクは、納期が工程図的にY社よりもZ社の方が1か月早い目に守れそうだとなっても、新EDMSシステムの目標や決め事について遵守できているかを常に心に留め乍ら、そこに潜んでいるリスクを想定できるようにする必要があるなと思った。

クラウド
⇒種類として3つのIaaS,PaaS,SaaSの種類があるが、これら3種類の特徴的な意味を座学として持っているのではなく、そんなのを知らなくても文中で書かれた内容で十分回答できるため、問題文中に自分のクラウドに対しての知識を見せない方が、むしろ正解に近づくのではと思われた。

ちなみに今回の必要なクラウド業者のポイントは。
IaaSである、X社ですが、ハードウェア調達は不要となったが、クリティカルパス上での期間は、必要な9か月を1か月上回った10か月であったために選定侯補外。

PaaSであるY社は、インフラ環境面とその環境整備に必要なソフトウェア面の作業工数が減り、結果的にクリティカルパスが9か月となったので選定候補入りとなった。

SaaSであるZ社は、さらにアプリのテスト面はZ社側での提供アプリのため、テストはしなくても大丈夫であろうという点で、クリティカルパスが9か月よりも1か月短い8か月となった。
しかしながらZ社のアプリ機能がはたして現行のEDMSの使用と同じかどうかを念入りに調査する必要が出てきたため、その辺りの未知な部分がリスクを生み出してしまったと思われます。

結果、消去法で残ったのがY社となったわけですが、クリティカルパスが期間9か月というのはぎりぎりの工数ともいえるわけで、これより少しでも遅れたらの納期遅延を起こすという意味では、リスクかもしれないので、決してY社が手放しで安心できるという訳でもないのではと思うのです。
(などと問題にはその辺りには触れていないようですが(苦笑))

③汎用的に使える具体例・フレーズ

・今回のようにステークホルダから当初策定したプロジェクト計画の見直しの必要に迫られる

・クラウドサービス提供企業の中から選定する際のIaaS,PaaS,SaaSの特徴がポイントとなり、リスクでもある。

以上となります。

最後に・・・今回のキーワード(用語)♪

・作業工程図
・クリティカルパス
・クラウドサービス(IaaS,PaaS,SaaS)
・リスク管理


さて、次回はどんな使えるモジュールがあるのでしょうか?
などと勝手に盛り上がってしまってますが、ご容赦を(苦笑)
あ、本ブログは、過去問ストーリーが終わってからの記述となります。

では乞うご期待(って誰が?(笑))